北海道日本ハムファイターズの切り込み隊長森本稀哲外野手。 その実家は東京都荒川区日暮里にある焼肉レストラン絵理花というのはファイターズファンはもとより、野球ファン(以後球ちゃんと言わせて貰う。鉄道マニアを鉄ちゃんと呼ぶような感覚だ)にこよなく愛されている。 しかもファイターズファンだけでなく、ある時店に行ったら奥の席で「阪急ブレーブス」の球団歌を酔いに身をまかせ合唱してる人達がいた。 「♪阪急 阪急 ブレーブス おお 阪急 ブレーブス」 普通の居酒屋じゃ有り得ない。 非常に球ちゃん度の高い店である。 無論そんな僕もこよなく愛している。 最初にこの店に行ったのが2000年の7月。 この「野球浴」のコンテンツも今度から手伝って貰う事になるブリキン君に連れて行って貰ったのが最初だったが、当時の森本稀哲は二軍暮らしがデフォルトで、たま〜に一軍の試合に出てきて三振して、テレビの前で両親落胆・・・みたいな場面を散々見せられた。 息子の仕事上のミスをテレビ中継されて、眼前で両親が落胆する場面を見るなんて本当辛い。 一時期お母さんは「三振しないで〜、三振しないで〜」と祈ってたもんな。 しかし交流戦の東京ドーム、対ジャイアンツ戦で1試合2本ホームランを打った試合を絵理花で見ていて、見ず知らずの人や森本のお母さんとハイタッチしたりしてみんなで盛り上がったのを覚えている。あれは気持ちよかった。 そんなこんなで一時期は月2回ぐらい行ってたし、忘年会やら新年会やら打ち合わせに至るまで店を使い倒し、あとは色々イベントの告知の張り紙をさせて貰ったり、何かと御世話になっている。 結婚後は少し控えていたけど、嫁さんも一緒に通ううちにすっかり絵理花が気に入った様で、なかなか手に入らない食材を来店前に予約して!とお願いするまでになった。 焼肉屋にしては価格はリーズナブルで、しかもなかなか良い食材が入るので、最近ではここでしか焼肉を食わない位。 ちなみに森本稀哲本人とは一度だけ店内で遭遇。プライベートで来ていたのに(そりゃそうだ、実家だもん)嫌な顔せずサインしてくれたなぁ。 経済効果は幾らなんだ? その周知度は「実家が店やってるんです」というレベルではない。実家が店を経営してると言えば同じくファイターズの須永投手の実家がここから比較的近い(とは言え歩いて行くのは難しいが)距離にある。「さいた」という小料理屋だ。 実家が店を経営してるプロ野球選手は決して珍しくないのだが、森本の場合は少し違う。 何しろ個人応援歌の歌詞に「焼肉絵理花 日暮里駅から5分の一等地」と歌われる。 2006年の森本の打席数が595打席あった。その度にファイターズを応援するファンがスタンドで「焼肉絵理花」の名を口にするんだから、その経済効果たるものは莫大である。 実家の店名をPRして貰えるなんてあの世界の王貞治ですら成し得なかった快挙だ(当時は個人応援歌そのものがなかったけど)。こんな親孝行息子は他にいまい。 しかも応援歌を覚えるにあたり脳味噌に「焼肉絵理花」の名前が擦り込まれ、森本が活躍した翌日はファイターズファンの脳内は「焼肉絵理花」だらけになる・・・はず。 惜しいのは森本稀哲がブレイクしたのは昨年(05年度)からなので、札幌の人達は簡単に東京にある焼肉絵理花へ行けるわけがない。 しかし遠く離れた東京でもブレイク後の店の混み具合はハンパではなく、とうとう予約を入れないと行けなくなってしまった。ある時早い時間に行って夜半近くまで居座ったけど、客が三回転していた。何屋なんだ?
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