放蕩息子

作詞・作曲：スージー鈴木

　ストーンズはあまり得意ではないのですが、知っている範囲でいえばなんといってもアルバム『ベガーズ・バンケット』。『サタニック・マジェスティーズ 』という、ビートルズ『サージェント・ペパーズ』のまねっこといわれた『サタニック・マジェスティーズ』のサイケデリアな作品の次に出した、サイケデリアとは真逆のとても土臭いアルバム。

アルバム収録曲の中では《悪魔を憐れむ歌》《ストリート・ファイティング・マン》《ストレイ・キャット・ブルース》などが有名なのですが、実はこれら以外のアコースティックで真っ黒な曲が大好きです。たとえば《ノー・エクスペクテーションズ》とか。

その中に《放蕩むすこ〜Prodigal Son》という曲があって、今回はそのタイトルと歌詞のモチーフと歌い出しのメロディを借用。あ、でもそれ以外のメロディはオリジナルなので許してくださいね。作者のRobert Wilkinsさん！

話は変わりますが、先日、家にある膨大なＶＨＳビデオを整理していたら、1989年にTBSで放送された『キラリ熱熱クラブ』（恥ずかしいタイトルだ）という番組で大沢誉志幸が《ビリーの災難》という曲をすばらしいボトルネック奏法で弾き語る映像が発掘されました。

それを観て一念発起。いままでやったことのないＤのオープンチューニングにチャレンジ。気分はライ・クーダーで弾きまくってみました。なかなか難しかったですが。ちなみに本家の《放蕩むすこ〜Prodigal Son》にもライ・クーダーが参加していたはず。

「人生に大事なたいていの事柄を教えてくれた」と思うのです。野球が好きな奴に悪い奴はいないでしょう。悪の限りを尽くした放蕩息子が大人になり、もう一度現実からエスケープしたとしたも、その目はポジティブに輝いているはず。

野球界の放蕩息子といえば落合福嗣かと。でも「人生に大事なたいていの事柄」をいちばん学んでいる若者ともいえるでしょう。君に捧げるよ。福嗣くん。

♪スージー鈴木（左投右打）