Destrade(デストラーデ)
作詞・作曲:スージー鈴木
大学時代、イーグルスのアナログLP盤を下北沢で見つけて、その帯に『ならず者』と大きく書かれていたのがとても印象に残っています。この日本語の響き、かっこいい。ストーンズの『メイン・ストリートのならず者』という邦題もかっこいい。「愚か者」「無法者」もかっこいいけど『ならず者』のほうがかっこいいな。
で、そのアルバム『ならず者』の中に入っている言わずと知れた『Desperado』。さまざまなシンガーがカバーしまくっている名曲中の名曲。最近ではドラマ『華麗なる一族』でよくかかっていました。ちなみに「ならず者」は「Desperado」の翻訳。『メイン・ストリートのならず者』の場合は『Exile
on Main St
』。おっとエグザイルの意味、発見。
『Desperado』→『デスペラード』→『デストラーデ』。もう、この「野球音楽の殿堂」が始まったころから、このパロディは考えついていました。ここまで時間がかかったのは、あの名曲のメロディの力が強すぎて、いつものようにほんの少しずらすのがとても難しかったからです。その結果、コード進行から抜本的に変えようと思い立ち、専門的に言えば(キーがGで)C7が登場するという荒技になっています。
キューバ出身のデストラーデが、所沢にはじめてやってきたとき、どのような風景が見えたのだろう。まだ屋根もない「西武球場」の日本シリーズ。秋の曇った寒空の下でプレーするのは、どのような感じがしたのだろう。そして、その所沢から、新設されたフロリダ・マーリンズに帰ることが決まったときの想いはいかに? そんなことを考えて作った曲です。
静かなるカリブの怪人、オレステス・デストラーデ、そして同じく名前が「デ」から始まるたくさんのプレイヤーに捧げます。
♪スージー鈴木(左投右打)
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