河内 100 000 000 |1
新潟 000 000 002×|2
勝:岩隈 負:永川 本塁打:リック(河内),ズレータ(新潟)
大阪から新潟に鉄道で入るのは、新幹線で東京経由というのが常識である。それは漫画「あぶさん」の中で、新潟出身の主人公景浦安武の息子、景虎が少年時代にこのルートで親父の故郷である新潟に入ったことでもうかがい知れる。いや、まぁそれ以前に飛行機で行けよ、ということだが。
日本野球史の恥部として永遠に語り継がれるであろう最低のゲーム、エクスタシーシリーズ1stシリーズで(結果的に)大勝した河内は意気揚々と新潟に乗り込んだ。ただその乗り込み方が問題で、大阪から北陸線経由で新潟に入ったのである。
特急「サンダーバード」で富山まで、そこから「きたぐに」で長岡。新幹線「Maxとき」で新潟。要するに鉄道ファンの旅「鉄旅」である。
その上、泊まる駅すべてで駅弁を食べ、また酒を飲みという緊張感のなさ。物見遊山とはこのこと。この移動に同行した、河内軍オーナーであり、セ(クシャル・ヴァイオレット)・リーグの「オメッショナー」、鉄道ファンとしても名高いスージー鈴木氏の単なる趣味の旅程だ。
もう一人の重要人物がこの移動に連れ添っている。そう、月亭可朝である。1stシリーズで「ボイントス」と「春歌斉唱:嘆きのボイン」を担当した可朝。先般捕まった可朝。政界立候補時の公約が「一夫多妻制」だった可朝。
この可朝が、新潟の歓楽街に河内ナインを連れ出したからさぁ大変。新潟美人に感激したボカチカとシコースキーが全裸で信濃川に飛び込む始末。
そんな体たらくの河内軍だったが、新潟「柿の種スタジアム」にて行われた2ndシリーズ(一試合制)では意外に善戦。成瀬善久の快投でシーズン1位の新潟をゼロに抑え、リックのホームランで一点先制。あわや大波乱かという九回裏、新潟ズレータが永川から「古町ファイヤー」でサヨナラ。新潟2×-1河内。
「♪河内ナインは~新潟のためにあるんやでー......」と可朝。お疲れ様でした。これで新潟の完全優勝が決定。スタジアムを揺るがす「ジェンキンス!ジェンキンス!」のコール。海を越えてあの国にまで響いたとの噂。
※なお、このバカ小説は、すべてフィクションです。当たり前だ。