フリオ・フランコが名球会でもいいじゃないか
松井のエンゼルス移籍、というニュースを
「ヤンキースに残留できなくて残念」というトーンで伝える報道は、
まったく意味がわからん。なんだよ、そのブランド主義は。
松井のホームがNYだろうがLAだろうが、
もっといえば、松井の年俸が増えようが減ろうが、
我々にとってはなんら関係ないことである。
松井が「プロ野球選手」としてプレイするのであれば、
別にどこのユニフォームだっていいじゃないか。
NYだろうがLAだろうが大阪だろうが仙台だろうが、
どこだっていいはずである。
そういう観点から(強引ですが……)思うのは「名球会」のことである。
カネやんが失脚して王さんが会長になったとか、
そういうゴシップはまぁどうでもいいのだけど、
前から気になっていたのは「日米通算」という新たな基準。
それが野茂、イチロー以降の「若手」を参入させようという目論見なのは
ミエミエとはいえ、一度そういう基準を設けたのであれば、
「フェア」に適用しなくちゃいけないんじゃないの?という
素朴な疑問がずっと拭えなかったわけなのである。
「日米通算」ならば、「メジャーへ行った日本人選手」だけでなく、
「メジャーから日本へ来た外国人選手」も対象にするべきじゃないのか?
それが「フェア」な基準というものでは?
そういうわけで、誰もそんなことはやってくれないので、
ワタシが勝手に、正真正銘の「日米通算ランキング」を
作成してみようと思い立った次第です。
とりあえずは打者編、「日米通算2000本安打以上ランキング」です。
(*は日米通算、太字は現役)
*イチロー(3308)
張本 勲(3085)
野村克也(2901)
*J・フランコ(2872)
*W・デービス(2798)
王 貞治(2786)
門田博光(2566)
衣笠祥雄(2543)
福本 豊(2543)
立浪和義(2480)
長嶋茂雄(2471)
土井正博(2452)
落合博満(2371)
*松井秀喜(2367)
石井琢朗(2355)
川上哲治(2351)
山本浩二(2339)
榎本喜八(2314)
金本知憲(2286)
高木守道(2274)
山内一弘(2271)
大杉勝男(2228)
大島康徳(2204)
若松 勉(2173)
広瀬叔功(2157)
秋山幸二(2157)
*R・スミス(2154)
*R・ホワイト(2151)
清原和博(2122)
古田敦也(2097)
松原 誠(2095)
山崎裕之(2081)
前田智徳(2071)
藤田 平(2064)
谷沢健一(2062)
江藤慎一(2057)
有藤道世(2057)
加藤英司(2055)
*W・クロマティ(2055)
新井宏昌(2038)
松井稼頭央(2038)
野村謙二郎(2020)
柴田 勲(2018)
田中幸雄(2012)
駒田徳広(2006)
ちなみに、レロン・リーは日米通算1983安打、
タフィ・ローズは同1924安打。ローズがどこかで
現役続行すれば、まだ「名球会」入りの可能性はある。
しかし懐かしいね、ウィリー・デービス。
巨人戦でランニングホームラン打ったよな、確か。
参考までに、フランコの日本での安打数は286、デービスは237。
しかし、それがどうしたというのか。
近い将来、日本で100安打しか打たなかった「日本人選手」が、
何かの拍子にメジャーへ行って通算2000本以上打つ。
そのようなことが起こらない保証が、どこにあるというのか?
そのうち、気力があれば「日米通算200勝以上ランク」も
作成してみます。ガリクソンとか入るのかね。
あと、重要な外国人選手が漏れている可能性があるので、
気付いた方はぜひ、ご教示ください。
*ランキングは「こちらプロ野球人事部」 「MLB.com」 「プロ野球人名辞典2001」(森岡浩、日外アソシエーツ)を参考に作成しました。
(オースギ)