あれは、ちょうど30年前の秋。
ヤクルト×阪急の日本シリーズ第7戦は、
ちょうど中学校の文化祭当日だった。
何をしていたか覚えちゃいないが、1年坊主の我々は、
日曜にもかかわらず学校にいたわけである。
そしてなぜか、教員室のテレビで、
担任のオカダ先生(ジャイアント馬場と草野球をしたことがある、というのが自慢)と
一緒に、左翼ポール下で延々と抗議を続ける上田監督の姿を
固唾を呑んで見つめていたのだった。
あれから30年。後楽園はすでになく、野球も世相もすっかり変わった。
日本海側の地方都市で部活(もちろん野球部)に明け暮れ、
GOROのグラビアで××し、深夜ラジオに没頭していた中学生は、
いつの間にか、東京を右往左往しながら暮らす中年になった。
オカダ先生はまだお元気なのだろうか?
史上最高のクリーンアップは「1978年の若松・大杉・マニエル」だ。
30年経っても、その確信だけは揺らいだことがない。
2008年秋。わが「最強の5番打者」が
フィリーズの指揮官として2008年のワールドシリーズに臨む。
スワローズOBの岩村がいるレイズにも肩入れしたいが、
やはりここは、愛するチャーリー・マニエルが世界一の指揮官になる姿が見たい。
1978年の日本シリーズと2008年のワールドシリーズが、
時空を超えて一つの地平につながる様を、この目に焼き付けたいのだ。
きっと、天国から大杉勝男も応援しているに違いない。がんばれマニエル!
(偽オースギ)