千葉ロッテファンとして、あれだけ出場したかったパ・リーグのクライマックスシリーズ第1ステージ。結局出場は叶わず、オリックスと北海道日本ハムという組合せになり、客観的な面持ちでテレビ観戦した。
試合そのものの間の抜けた感じは、特に第2戦のオリックス、冗談にはならない守備の乱れによるものか、せっかくのポストシーズンなのに満員にはほど遠い京セラドームの風情(ふぜい)によるものか。
正直、第2戦の後半は昼寝をしながら横目で眺めていた。が、9回裏、このイニングでオリックスの今シーズンが終わるというまさにその瞬間。小さな音量ながらも、とても確かなビートが聞こえてきた!
♪終わらない歌を歌おう クソッタレの世界のため
~そうだ。近鉄と阪急、なくなってしまったチームの幻影を求めて、この京セラドームに来てしまったクソッタレの野球馬鹿のために。
♪終わらない歌を歌おう 全てのクズどものために
~そして、人生をなげうってプロ野球を愛しているクズのような野球馬鹿のために。
♪終わらない歌を歌おう 一人ぼっちで泣いた夜
~連敗した日、Bクラスが決定した日、中村紀やイチローがいなくなった日、そして合併が決まった日、夜、一人ぼっちで泣いた野球馬鹿のために。
♪終わらない歌を歌おう キ●●イ扱いされた日々
~いつも放送禁止用語で揶揄(やゆ)されている、本気の野球馬鹿のために。
新生オリックス球団と京セラドーム大阪は、なかなか好きになれないが、このタイミングで『終わらない歌』を流したという事実に、ちょっとだけ感動した。
ほとんどの人にとってはどうでもいいことかも知れないが、個人的に強い印象を残した事柄なので、ここに備忘録的に書いておく。
(ス)