率直にいって、野球とサッカーとテニスは五輪には不要だと思っている。
どれも五輪が「最高の大会」ではないし、
ゆえに、五輪がなくたって、競技の普及や選手のモチベーションに大した影響はないだろうからだ。
もっといえば、4年に1度の晴れ舞台に立つ他競技の邪魔をするな、と言いたいのである。
じゃあ、お前は北京五輪の野球に一切関心はないのか、と問われたら、
そこが悩ましいところなのだ。
なにしろ野球だから、やってりゃ見ますわな。そりゃ、見ないわけにはいかない。
そして、よせばいいのにNPBの「ベストメンバー」を組んで戦うわけだから、
(あれがベストなのかどうかについては、意見はありますよ。上原よりも加藤大輔だろ、とか)
はっきりいって、負けてもらっちゃ困る、と思っている。
そう、「負けてもらっちゃ困る」のである。
考えてみてほしい。五輪期間中もペナントレースは続くのだ。
それは、ひどく歪な形のペナントレースだ。
・中断するわけでもなく、さりとて毎日やるわけでもない変則スケジュール。
(夏休みの週末に1試合も行われないということの異常さを考えよ!)
・主力選手が抜ける球団と抜けない球団が混在する不公平な戦い。
・球場に行っても、お目当ての選手が見られない。
・にもかかわらず、入場料その他は一切値引きなし。
これだけプロ野球ファンに多大な犠牲を強いておいて、
「金メダルが獲れませんでした」で通用すると思うのか。
おまけに、世間の連中からは「野球って大したことないな」などと
心無い言葉を浴びせられるのだ。いいことなんて何もないではないか。
4年前、アテネの準決勝で負けたときの率直な心境は、
「残念」でも「よくやった」でもなく、「怒り」だった。
たぶん、今回も途中で負けたりしたら、湧き上がる感情は「怒り」だけだろう。
すべてのファンが、選手たちをこころよく送り出していると思ったら大間違いだ。
青木と宮本がいなくなったらどうなるんだ、と
スワローズファン(ワタシですがね)は底知れぬ不安に脅えている。
夏休みに、ようやくチケットを手に入れて球場へ行ったのに、
藤川や西岡やムネリンを見られなくて落胆している野球少年(少女)だっているだろう。
そこをグッとこらえて、みんな8月を耐え忍ぼうとしているわけなのだ。
日の丸のために頑張れ、などとは毛ほども思わない。
勝ってほしい、などという生ぬるい気持ちもない。
ただただ、「負けてもらっちゃ困る」。
それが、五輪野球を見るワタシのスタンスであります。長文失礼。
(オースギ)
コメント (1)
よっ!大統領!
オースギのおっしゃる通り!
星野、ビビるんじゃねぇーぞ!
投稿者: モリトール | 2008年08月06日 09:10
日時: 2008年08月06日 09:10