「五輪の野球をどう見るか」については、
開幕前に寄稿しております。それを踏まえて、以下へ。
本当なら「怒り」をブチまけたいところなのだけれど、
まるで見るべきものがない内容の試合を予選からずっと見ていて、
怒る気力すら失われた、というのが実感。
……と思っていたのだけれど、この発言を知って怒らないわけにはいかなくなった。
それは、3位決定戦終了後の、星野仙一のコメント。
あのさぁ、五輪は「プロが出る大会」じゃないでしょ。
そりゃ、韓国もアメリカも一応プロだし、キューバだって実質プロみたいなもんだけど、
別にプロを派遣する義務なんて本来ないわけだし、
そもそも日本は、96年のアトランタまでアマチュアで戦ってきた。
「プロが出た」のはあくまで日本の勝手な都合にすぎないでしょうが。
もっといえば、それまでアマチュアの晴れ舞台だった五輪を「プロ」が強奪したわけだ。
それなのに、アマチュアのときより成績が劣化しているのだから、
これはもう恥としか言いようがない。どの面さげて、そんなコメントが言えるのか。
アマ以下の成績しか残せなかった指揮官が「審判をプロにしろ」? ふざけるな。
だいたい、デタラメな主審に泣かされたのはどのチームも同様じゃないか。
韓国なんか、決勝戦で判定に激昂した捕手が退場になったけど、それでも優勝してる。
それに、審判に泣かされたという意味では
「プロの大会」だった06年WBCのほうがもっとひどかったわけで、
それでも、王さんは今回の星野みたいな不見識なコメントは一切口にしなかった。
この指揮官にして、このチームあり。
それが、今回の日本代表の総括。
(オースギ)