いざ、クライマックス!
クライマックス・シリーズ出場チームも決まったところで、
簡単な展望をしてみたいと思います。
さて、短期決戦のポイントとは何か。
日本シリーズを約30年、メジャーのポストシーズンを約15年見続けてきた
ワタシの結論は、少数精鋭の投手力。
先発とリリーフ、それぞれに質の高い投手が3人ずついればよし。
こいつらをとにかくフル回転させる──それに尽きると思うのであります。
そこで、セ・パ各3チームの「少数精鋭の投手力」を比較してみます。
指標として用いたのは「WHIP」。
これは「(被安打+与四死球)÷投球回」で、
要するに、1イニングあたり何人の走者を出したかを示す数値であります。
(失策や野選など、投手の責任ではない走者は除く)
当然ながら、走者を出さなければ失点の可能性も減るわけで、
投手の信頼感を図るには最も適当な指標だと考える所存であります。
それでは、各チームのWHIPを比較してみましょう。
なお、投手の人選はワタシの独断です。記録は10月1日現在。
【セ・先発】
巨人1.22(高橋尚1.18、木佐貫1.20、内海1.28)
中日1.33(川上1.23、朝倉1.32、中田1.44)
阪神1.40(安藤1.21、上園1.22、下柳1.55)
【セ・救援】
阪神1.00(藤川0.84、ウィリアムス0.89、久保田1.20)
中日1.11(岩瀬1.01、岡本1.17、石井1.27)
巨人1.17(上原0.84、豊田1.17、西村1.49)
【パ・先発】
日本ハム0.95(ダルビッシュ0.89、武田勝0.91、グリン1.08)
ロッテ1.06(成瀬0.93、渡辺俊1.08、小林宏1.18)
ソフトバンク1.16(杉内1.10、和田1.18、斉藤和1.27)
【パ・救援】
ロッテ1.07(川崎0.90、荻野1.08、藪田1.21)
日本ハム1.11(金森1.00、MICHAEL 1.00、武田久1.21)
ソフトバンク1.16(馬原1.01、水田1.23、柳瀬1.28)
こうして見ると、やっぱり日本一の本命は日本ハムかな。
そして、対抗馬はロッテ。ただし、格優先で小林雅(WHIPは1.45)を投入すると
一気に数値が下降するので、そこが実は最大のポイントか……。
(大)