遅ればせながら、偉大なる昭和の作詞家・阿久悠さんの
ご冥福をお祈りいたします。
まあ、ワタシなどは
フィンガー5やら山本リンダやらピンクレディーやら沢田研二やらの
直撃をモロに受けた世代ですから、
ヒットメーカー・阿久悠の全盛期をしっかり体感させてもらいました。
さて、阿久さんの“野球仕事”といえば
スポニチ紙上で大会期間中に連載していた「高校野球ポエム」、
映画化された「瀬戸内少年野球団」、
それにピンクレディーの「サウスポー」ってことになるんでしょうが、
プロ野球フリークとしては、やっぱり
西武ライオンズの球団歌「地平を駈ける獅子を見た」ですねぇ。
作詞・阿久悠、作曲・小林亜星。歌うはもちろん、松崎しげる。
現在はシゲルのベストに収録されておりまして、
↓で試聴サンプルを聴くことができます。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=898582#
いや~、やっぱりイイですな。
当時(80年代初頭)の西武ライオンズの「モダンな感じ」が蘇ってきます。
そう、いまの若いファンには全然ピンとこないかもしれないけど、
西武は「モダンなチーム」だったのですよ。
最近、復刻された例の「青パジャマ」ユニフォームも斬新だったし、
「西武球場」だって、当時は最新鋭のスタジアム(だと思っていた)。
そんなモダニズム集団が、「オールドファッション」の象徴だった巨人を
日本シリーズでコテンパンにやっつけたわけであります。
思えば、それまでの伝統的球団歌のタイトルといえば、
「闘魂こめて」「六甲おろし」「燃えよドラゴンズ」「飛び出せヤクルトスワローズ」(笑)
……という具合だったのに、
いきなり「地平を駈ける獅子を見た」だもの。
これをモダンといわずに何というのか?
余談ながら、「サウスポー」のモデルになったのは、
元・西武の永射保なんですよね。
(たしか、永射本人がそう語っていたような)
(大)