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2007年08月 アーカイブ

2007年08月02日

2007甲子園オールスター!

夏の高校野球、全国49代表校が決定しました。
甲子園フリークの皆さんはまさに臨戦態勢のことと思いますが、
「プロ野球好きの視点から、高校野球を見る」というスタンスのワタシは、
また独自の見方を提示したいと思います。

というわけで、
現役プロ選手(MLB含む)のなかから、
今回の49代表校OBでオールスターチームを編成してみました。
形式は、東西対抗。
東軍は北海道・東北・関東・東京・北信越。
西軍は東海・近畿・中国・四国・九州。
では、いってみよう!

【東軍】
1 2B 仁志敏久(常総学院)
2 SS 金子 誠(常総学院)
3 1B 栗原健太(日大山形)
4 LF 松井秀喜(星稜)
5 RF 清水隆行(浦和学院)
6 DH 吉岡雄二(帝京)
7 3B 片岡易之(文星芸大付=元・宇都宮学園)
8 C  鈴木郁洋(仙台育英)
9 CF 村松有人(星稜)
  P  田中将大(駒大苫小牧)
    金村 暁(仙台育英)
    大竹 寛(浦和学院)
    木塚敦志(浦和学院)
    林 昌範(市立船橋)
【西軍】
1 RF イチロー(愛工大名電)
2 CF 谷 佳知(尽誠学園)
3 LF 金本知憲(広陵)
4 DH 山崎武司(愛工大名電)
5 3B 村田修一(東福岡)
6 SS 二岡智宏(広陵)
7 1B 吉村裕基(東福岡)
8 C  山崎勝己(報徳学園)
9 2B 田中賢介(東福岡)
  P  川上憲伸(徳島商)
    寺原隼人(日南学園)
    工藤公康(愛工大名電)
    吉川光夫(広陵)
    藤井秀悟(今治西)

う~む、顔ぶれをみると、西軍優勢でしょうか。
東軍は、もし横浜高校が出場していれば、
「松坂・涌井・成瀬」という超強力投手陣が形成されたのですが……。

ともあれ、8日から始まる夏の甲子園でも、
未来のプロ野球を担う選手たちが何人もプレイしていることでしょう。

蛇足ながら、ワタシがはるか昔に卒業証書をもらったような記憶のある
N潟M訓高校も5回目の出場を決めました。
そろそろ、ベスト8くらいまで勝ち進んでもらいたいもんですがね。
寄付金は出しませんけど(笑)。

(大)

2007年08月08日

獅子よ吠えろよ、限りなく

遅ればせながら、偉大なる昭和の作詞家・阿久悠さんの
ご冥福をお祈りいたします。

まあ、ワタシなどは
フィンガー5やら山本リンダやらピンクレディーやら沢田研二やらの
直撃をモロに受けた世代ですから、
ヒットメーカー・阿久悠の全盛期をしっかり体感させてもらいました。

さて、阿久さんの“野球仕事”といえば
スポニチ紙上で大会期間中に連載していた「高校野球ポエム」、
映画化された「瀬戸内少年野球団」、
それにピンクレディーの「サウスポー」ってことになるんでしょうが、
プロ野球フリークとしては、やっぱり
西武ライオンズの球団歌「地平を駈ける獅子を見た」ですねぇ。

作詞・阿久悠、作曲・小林亜星。歌うはもちろん、松崎しげる。
現在はシゲルのベストに収録されておりまして、
↓で試聴サンプルを聴くことができます。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=898582#

いや~、やっぱりイイですな。
当時(80年代初頭)の西武ライオンズの「モダンな感じ」が蘇ってきます。
そう、いまの若いファンには全然ピンとこないかもしれないけど、
西武は「モダンなチーム」だったのですよ。
最近、復刻された例の「青パジャマ」ユニフォームも斬新だったし、
「西武球場」だって、当時は最新鋭のスタジアム(だと思っていた)。
そんなモダニズム集団が、「オールドファッション」の象徴だった巨人を
日本シリーズでコテンパンにやっつけたわけであります。

思えば、それまでの伝統的球団歌のタイトルといえば、
「闘魂こめて」「六甲おろし」「燃えよドラゴンズ」「飛び出せヤクルトスワローズ」(笑)
……という具合だったのに、
いきなり「地平を駈ける獅子を見た」だもの。
これをモダンといわずに何というのか?

余談ながら、「サウスポー」のモデルになったのは、
元・西武の永射保なんですよね。
(たしか、永射本人がそう語っていたような)

(大)

2007年08月15日

無題(笑)


Oh My God! まさかドーピングにひっかかるとは!
ウチのオーナーみたいなツルッ●ゲにはなりたくなかったんだよ……。


オレみたいに開き直ればよかったのにね。



♪カネもいらなきゃ毛もいらぬ、
あたしゃも少しホームランが欲しい♪


まあ、クヨクヨ悩まず
呑みましょうって!

(大)

2007年08月23日

あれは「暴走」ではない

高校野球決勝。8回裏、佐賀北・副島の逆転満塁本塁打。見事でした。
きっと、高校野球史に残る一発として、これからも語り継がれていくでしょう。

それ以上に鮮烈なインパクトを与えてくれたのが、9回表、広陵の攻撃です。
無死一塁で、7番・岡田が送りバント。
投手が処理して、一塁ベースカバーに山なりの送球。
すると、すでに二塁に達していた走者の林が、その送球の緩さを見て、
すかさず三塁へと走り出す!
結果は、間一髪アウト。同点のチャンスは、一転して二死無走者となってしまいました。

結果からいえば、「暴走」です。
決勝戦の土壇場9回表、点差は1点。何よりも大事にしなくてはいけない同点走者。
とりあえずスコアリングポジションまで進んだのだから、
なにも欲張って三塁でアウトになるこたぁない。

でも、この場面からは、まったくネガティブな印象は受けませんでした。
むしろ「日本の野球は、ここまで進化したんだなぁ」という素直な感動を覚えたのです。

西武と巨人の日本シリーズで、クロマティの緩慢な打球処理のスキをついて
一塁走者の辻が長躯ホームインしたのが、ちょうど20年前のこと。
あれだって、結果がアウトであれば「暴走」ということになったはずで、
運良くセーフだったからこそ「球史に残る名走塁」となっているわけです。

だから、今回の広陵・林君の走塁だって紙一重。
もし判定がセーフで、その結果、広陵が再度同点に追いつくようなことがあれば、
これまた「球史に残る名走塁」になっていたはずなのです。

とにかく、「夏の全国大会決勝戦の9回」という野球人間にとっての極限状況で、
あんなアグレッシブな走塁ができる日本の高校野球のレベルを、
ワタシは掛け値なしに誇りに思いたいのです。
以下はあくまで仮説ですが、
この種のアグレッシブな意識は、イチローのメジャーでのプレイスタイルが、
日本中の野球小僧たちに知らず知らずのうちに刷り込んだものかもしれません。
(今の高3は、イチローがメジャー移籍したとき小6なんですね)
もっと具体的な例を出せば、WBCで川﨑ムネリンが見せた神業スライディング。
ああいう場面は野球小僧の潜在意識にしっかり刻み込まれるはずで、
そんなことも、今回の走塁にどこかで結びついている気がしてなりません。
(言うまでもないことですが、川崎もイチロー・チルドレンなわけで)

巨人戦の地上波での中継が減り、
スター選手が次々とメジャーへ移籍していく。
そんな現象だけをとらえて、
「野球って、盛り下がってるよね」などと言ってしまう“世間”に対して、
我々は断固として、その認識の誤りを主張していかなくてはなりません。
日本の野球レベルは、どんどんスゴイことになっているのです。
ダルビッシュを見よ。成瀬を見よ。涌井を見よ。マー君を見よ。
彼らが「高校野球」で投げていたのは、ほんの「つい最近」じゃないですか。

(大)

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