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2007年06月 アーカイブ

2007年06月08日

球宴は「地方巡業」で!

「オールスターは1試合でよし」

散々言い尽くされていることですが、私もまったくの同意見。
それを踏まえて、以前から考えていることを書いてみます。

オールスター。昭和的表現でいえば「夢の球宴」。
その意味はいま、どこにあるのでしょうか?

「普段は実現しない、○○と●●の対戦」⇒交流戦実施により、妙味は希薄に。
「人気のセに挑む実力のパ、という図式」⇒巨人の全国区ブランド崩壊で、図式自体が?

要するに、これまで想定されていた役割は、ほぼ終わっていると。
かといって、私はオールスターというイベントをなくしていいとは思いません。
現代における、夢の球宴の意味。それは、これしかないと思うのです。

「地方へのプロ野球振興」

巨人戦の地上波全国中継がどんどん減っている現状で、最も懸念されるのが
「本拠地球団がある地域とない地域との“野球格差”」ではないでしょうか。
たとえば、楽天がある宮城県は、別に巨人戦中継が減ったっていいわけです。
むしろ、巨人のブランド価値低下によって、地元メディアの楽天シフトが促進される。
同様の現象は北海道でも、福岡でも起こっていることだと思います。
しかし、たとえば私の故郷である新潟県の場合はどうか。
巨人戦中継の減少、イコール、プロ野球の存在感の低下なのです。
これは厳然たる事実として、直視しなくてはいけない問題ですよ。
それを少しでも打開するために、オールスターというイベントを活用すべきなのです。
すなわち、夢の球宴は「本拠地球団のない地域のみ」で開催すべし!

現行では「1年おきに、2試合のうちの1試合を地方球場で開催」なのですが、
この際、そんな中途半端なことはやめて地方へのプロモーションに特化しろよ、と。

球宴期間は、今と同様2日間をあてればよいでしょう。
初日は、昼間にフレッシュオールスター、夜は本塁打競争をメインとしたイベントを。
そして2日目に、本番の「オールスターゲーム」を開催。
同じ場所、同じ球場でこれらを集中開催してこそ、イベント性が生じることを認識すべきです。
選手だって、現状の1戦目→移動→2戦目、というスケジュールより、
同じ場所に滞在するほうが絶対にありがたいはず。
初日の昼間は、一軍選手はサイン会なり野球教室なり、その地域でさまざまに奉仕すればいいのです。

参考までに、本拠地球団のない地域の、主なスタジアムを挙げておきます。
(カッコ内は収容人員。*はナイター設備なし)
・青森県=青森県営球場(21,000)*
・秋田県=こまちスタジアム(25,000)
・岩手県=岩手県営球場(25,000)
・山形県=山形県野球場(25,000)
・福島県=県営あづま球場(30,000)
・茨城県=ひたちなか市民球場(25,000)
・栃木県=宇都宮清原球場(30,000)
・群馬県=県立敷島公園球場(20,100)
・新潟県=新潟県立球場(30,000)09年完成、10年第2戦開催予定
・富山県=アルペンスタジアム(30,000)96年第3戦開催
・石川県=石川県立球場(17,000)
・福井県=福井県営球場(22,000)
・長野県=オリンピックスタジアム(30,000)04年第2戦開催
・山梨県=小瀬球場(20,000)
・静岡県=草薙球場(30,000)
・岡山県=倉敷マスカットスタジアム(30,000)99年第3戦開催
・鳥取県=米子市民球場(16,000)
・島根県=松江市営球場(15,000)
・山口県=下関球場(25,000)
・香川県=サーパススタジアム(22,000)
・愛媛県=坊っちゃんスタジアム(30,000)02年第2戦開催
・徳島県=オロナミンC球場(20,000)
・高知県=春野球場(16,000)*
・佐賀県=みどりの森県営球場(16,500)
・熊本県=藤崎台球場(24,000)
・長崎県=ビッグNスタジアム(25,000)00年第3戦開催
・大分県=新大分球場(18,000)
・宮崎県=サンマリンスタジアム(30,000)06年第2戦開催
・鹿児島県=鴨池球場(30,000)
・沖縄県=奥武山球場(30,000)10年完成予定
参考:日本の野球場一覧

(大)

2007年06月21日

国に振り回されたプロ野球

理由は色々と取りざたされているが今国会の会期が延長されるようだ。それに伴い参院選も一週間延期と相成るよう。その話を聞いて烈火の如く怒り心頭となった…あくまで想像なのだがプロ野球機構のお偉いさん方は歯ぎしりしているはず。

当初の参議院選挙日は7/22。た。実はその日、仙台にてオールスターゲーム第二戦が開催される予定でもあったのだ。
通常オールスターゲームはクソ暑いからという理由もあるだろうが、一般的にはスポンサー向けにナイトゲームで開催していた。しかし今回はテレビ局が“野球よりも選挙だろう”ということで泣く泣く機構側はデーゲームへと変更したわけなのだ。

前日東京ドームでナイトゲームにて第一戦を開催。翌日仙台へはわざわざ新幹線をチャーターして大移動するという苦肉策を嵩じていると聞く。チケットも既に販売しているだろうから今から開始時間の変更も無理だろう。

まあここは選手たちも我慢して無謀な移動に協力して頂き、その代わりゲーム後は街に繰り出し牛タンをアテにして美味いビールを飲み干し仙台の夜を満喫してもらう、そんなサラリーマン的心境で挑んでもらいましょうか。

(竹)

2007年06月27日

Aロッドvs.山崎武司

ペナントレースは、日米ともに折り返し地点が近づきました。
レッドソックスと巨人は、このまま逃げ切るのか?
パ・リーグ3強の順位争いはどうなるのか?
ヤンキースと阪神は、このまま沈没したままなのか?
などなど、幾多の注目点があるわけですが、
目下、ワタシの最大の関心事は、これしかありません。
ズバリ、「Aロッドと山崎武司のホームランレース」!


まずは、下のリストを見ていただきましょう。
日米合同のホームランダービーは、ただいまこんな状態であります。

アレックス・ロドリゲス(NYY) 28本(9.75)
山崎武司(楽天) 27本(8.59)
プリンス・フィルダー(MIL) 26本(10.88)
タフィ・ローズ(オリックス) 23本(10.56)
ケン・グリフィー(CIN) 21本(11.81)
アダム・ダン(CIN)  20本(13.30)
ジャスティン・モーノー(MIN)  20本(13.65)
タイロン・ウッズ(中日) 20本(10.50)
J.J.ハーディ(MIL) 18本(15.78)
グレッグ・ラロッカ(オリックス) 18本(12.83)
ミゲル・カブレラ(FLA) 17本(16.23)
カルロス・ペーニャ(TB) 17本(11.06)
ゲリー・シェフィールド(DET) 17本(16.17)
アレックス・リオス(TOR) 17本(17.88)
小久保裕紀(ソフトバンク) 17本(16.35)
小笠原道大(巨人) 17本(16.53)
高橋由伸(巨人) 17本(15.06)
*6月26日現在。カッコ内は本塁打率(打数÷本塁打数)。太字はNPB。

開幕直後から量産態勢に入ったAロッドも、ここへきてややペースダウン。
コンスタントに打ち続けるタケシ山崎が、気がつけば1本差に迫ってます。
しかも、注目すべきは本塁打率。
Aロッドが9.75打数に1本塁打の割合なのに対して、
タケシ山崎は8.59打数に1本塁打。本塁打率では、堂々、世界トップであります。

かたや、世界一の高給取り。
かたや、楽天に拾われた39歳のオッサン。
この、野球選手という以外に何の接点もありそうもない2人の
太平洋を隔てた白熱の争いを、ワタシはシーズン終了まで
じっと見つめ続けていきたいと思います。
頑張れ山崎! ミニカーのコレクションならAロッドには負けてないぞ!

(大)

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