もしワタシが大矢監督なら古田監督の頭を一発ドツいて、こう叫んだことだろう。
“欧米かっ!”
4/19、神宮球場で突如勃発した抗争。
事細かに説明すると発端は横浜11点差と大量リードの7回2アウト1一塁、代走の石川が二盗したことだった。
古田監督は即座にマウンドへ一歩、二歩編み見ながら不快感丸出しで横浜ベンチに向かって
「何走っとんじゃ!コラっ!ボケッ!」と恫喝。
その一言で気が収まったかと思いきや、ピッチャー遠藤に出したサインは“報復球(想像)”。
サイン通り(?)内川の背中にお見事デッドボール!
海老一染乃助・染太郎ではないが通常時より、いっそうアゴを突き出し苦悶する内川。
普通ならばこの一撃で一件落着となるところ。しかし昨夜は違った。
沈静化するかと思いきや、続く村田への初球がスっぽ抜けたカーブ。
それを“しめたっ!”と思った(とはず)村田はワザと自ら頭を垂れて逆・お見事デットボール!
ガンを飛ばす村田。
ポカーンと口を開けたままの遠藤。
規定に従い危険球、即退場…とまあ、こんな感じである。
で、話を元に戻す。
何故“欧米かっ!”とツっこむのか?
もともと日本プロ野球において何点取ろうが取られようが盗塁してはいけないという“暗黙のルール”はなかった。
そんな話がまかり通っていれば阪急福本の100をも超える盗塁などは記録できなかったと想像する。
1995年野茂が太平洋を渡って以来、アメリカンベースボールなる、日本とはまた違った“野球”を見聞きする機会が増え始めた。
同時にプロ野球選手も憧れの眼差しから現実の職場にアメリカ野球を輸入し始めたように思えた。
ベンチ内でひまわりの種を食べては吐き出す輩が現われた。
送りバントや進塁打を放ってアウトになってもベンチに戻れば皆から祝福されるようになった。
短い足にも関わらずスパイクをも覆い隠すパンツを履くのが主流となった。
そして…
今回の報復デッドボールもアメリカ流に倣って古田は怒りを覚えたに過ぎない話ではなかろうか。
大矢監督は『若い人にはチャンスがあれば走らせる。ゲームの中ではやれることはやる』と実戦での経験で若手選手を成長させたい、そんなコメントを残している。
洋風・古田と和風・大矢。
大矢監督優勢のジャッジを下したいと思うが如何だろうか。
(竹)