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プロスペクトについて

先日の(竹)さんの原稿への補足として。

プロスペクトを予測する上で大事なのは、
「その選手に出番があるか否か」だと思うのです。
どんなに力があっても、試合に出なければ
何の結果も残せないのですから。
したがって、選手の能力査定と同時に、
所属チームの状況を把握することが大事になります。
たとえば、ウエスタンで2年連続本塁打王の喜田剛(阪神)は
本来ならバリバリのプロスペクトなのですが、
一軍レギュラーがほぼ固定されているうえに、
監督の起用方針がきわめて保守的という阪神の状況を考えると
プロスペクトランキングで上位には推しにくくなる、と。

そういった意味も踏まえて、ワタシの独断ではありますが、
12球団からプロスペクト候補をピックアップしてみました。

田中将大(楽天)

本人のポテンシャルは言わずもがな。
(昨夏の甲子園はコンディション最悪。ハンカチ王子より
能力が劣るなどということは絶対にありえない)
それにもまして、猫の手も借りたい楽天投手陣ならば、
開幕ローテ入りはほぼ確定的。
負け数も相当つくことを覚悟すべきだが、
うまくいけば高卒1年目で2ケタ勝利も可能と見る。

中里篤史(中日)
昨年の日本シリーズでは負け試合で登板したが、
ストレートの力感には目を見張らされた。
あの場面で起用されるという事実が首脳陣の期待の表れであり、
平井の先発転向が実現すれば、
そのポジションにすっぽり収まると予測される。
剛速球が売り物のセットアッパーとして、
05年の藤川球児(阪神)、06年のJ・ズマヤ(タイガース)
のようなセンセーションを巻き起こすのではないか。

金子洋平(日本ハム)
センター森本、ライト稲葉。
しかしレフトは誰……というのが今季の日ハム外野陣。
ベテラン坪井、中堅の紺田、川島らとの争いになるが、
キャンプでの評価、さらに「長距離砲」としての魅力を踏まえて
レギュラー獲りの公算はかなり高い。
アマ全日本の4番から日ハム入り、という経歴は
かつての中島輝士を思わせる。

竹原直隆(ロッテ)
ロッテの外野も一角が空いている。
昨年は同期入団の大松がブレイクしかけたが、尻すぼみ。
ならば今季は、2年連続イースタン本塁打王の竹原を推してみたい。
タイプは違うが、「左投右打の外野手」ということで
“幕張のリッキー・ヘンダーソン”と命名!

飯原誉士(ヤクルト)
昨年のハワイウインターリーグ本塁打王。
岩村の抜けたサードを宮出と争うが、本職の外野でも出動可能。
新外人のガイエル(ライト)が途中でコケた場合は、
出場機会がグッと増えるはず。
長打を打てて足も速い、秋山幸二系の逸材。

会田有志(巨人)
大卒2年目で、今季から完全アンダースローにモデルチェンジ。
父・照夫氏の現役時代(78年ヤクルトV1メンバー)を
知っている者にとっては実に感慨深いものがあります。
慢性人材不足の巨人リリーフ陣の救世主になりそうな予感が。

本多雄一(ソフトバンク)
球界一の戦力を誇るホークスだが、泣き所はセカンド。
ベテラン本間、中堅の仲澤ともに決め手なく、
ならば昨年も後半戦で起用されていた23歳の若手を抜擢したい。
いかにも小回りのききそうなスピードタイプで、
川﨑ムネリンとの相性もよさそうだ。

とまあこんな具合で、
結局、プロスペクトを予測することは、
各球団の戦力分析にもそのままつながってくるのです。
キャンプ、オープン戦の報道も、
このクラスの選手の動向こそが要注目であります。

(大)


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2007年02月15日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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