現在、日本国内に流通している野球雑誌は少年野球からプロ野球まで色とりどり。
その中でも一番力を入れているのがプロ野球と高校野球。高校野球本に至っては甲子園絶対主義的なものがあり、その後ドラフト指名までをエンディングとして出版されているものが多い。
なんともブツ切れな状態でストーリーが完結しており、野球好きにとってなんとも欲求不満なわけ。そうプロに入ってからの情報があまりにも少ないのが現状だ。
鳴り物入りで××球団に入った○○ってどうした?とか、なにやら○○って凄い選手って聞いたけど、どう凄いの?等、あまりの情報の薄さで噂が一人歩きし、実際にファームゲームを見た時、噂ほどでもないなとガッカリするケースも少なくない。
この時期多くの出版社並びに新聞社が選手名鑑号を発行する。ただどこもかしこも選手を並べているだけ。球団別パワーランキングというか、今年の新戦力はどうなの?という要望に応えるモノはこれしかない!というものを考えてみた。
それはプロ野球12球団期待の若手ベスト10。アメリカ的に言えば、Top prospect players!
順位付けのポイントは才能豊かなタレントはもちろんのこと、将来必ずやチームの中心選手として活躍しそうな入団歴が若い選手。
アメリカのベースボールアメリカ誌などでは開幕前に全30球団にわたって有能な才能を持つ若手選手を紹介している。
プロ入りその後の経過を知るうえにとっては最高なバイブルとなっているのだ。また毎年トップ10を選出するわけで、気になる選手の実力推移も一目で分かるというもの。
金の卵好きな野球ファンにとってはたまらない情報になるわけだ。
というわけで、未だ展開しない新聞・雑誌に先駆けて野球浴でパイロット版を作ってみた。
サンプルとして2007年度版中日ドラゴンズTop prospectを挙げてみる。
≪2007 中日ドラゴンズ Top prospect≫
1位・堂上 直倫
ドラフトではヤンキース松井以来となる讀賣、阪神も獲得を熱望した超ド級内野手。無理してでも一軍でプレーして経験を積ませたい。まずは守備力の向上に努める。
2位・中里 篤史
右肩故障も完全に癒え、今季が完全復活の年となる。打者の手元でホップするストレートは誰にも真似できない天性なモノ。守護神・岩瀬につなぐ絶対的セットアッパーとして活躍が期待される。
3位・佐藤 亮太
今季ブレイクが予想される先発型サウスポー。ミニ山本昌と表現すれば理解し易いか。多種多彩な変化球で打者を翻弄。
4位・春田 剛
シュアなバッティング並び風貌ともに、かつてパ・リーグ首位打者のタイトルを獲得した元福岡ダイエー(現福岡ソフトバンク)佐々木を彷彿させる。出場機会を求め現在ファーストの守備を猛特訓中。来年福留の穴埋めはこの男に任す。
5位・中村 一生
昨年ハワイウインターリーグに派遣された潜在能力豊かな外野手。バッティングで一皮剥ければ多村クラスに成長するのも夢ではない話。
6位・新井 良太
元気だけではすでに12球団でもトップクラス。持ち味の思い切りのよいバッティングを磨き、まずは代打のスペシャリストとして一軍定着したい。
7位・平田 良介
落合監督の現役当時を彷彿させる神主打法を完成し、和製カービー・パケットを目指す。懸念されていた肩の不調もかなり改善され、高校時に見せた走攻守三拍子揃ったプレーも近日公開できよう。
8位・藤井 淳志
昨年の開幕戦にスタメン出場。堅い守備、強肩は首脳陣の間でもかなりの高評価を得ている。あとは非力のバッティングの向上のみ。スイッチから右打席のみに専念しレフトポジションの強奪を目指す。
9位・高江洲 拓哉
公立の星として期待され入団。投手転向したまだ日が浅い分、伸びしろを大きく期待。ムダのないしなやかなフォームを見れば大物の予感を感じずにはいられない。
10位・福田 永将
既に完成されたバッティングにポスト谷繁一番手の保証書がこの秋にも届きそう。まずは多くの実戦経験を積むこと。是非辻二軍監督にはファームのゲーム全試合、彼にマスクを被らせる英断を下してもらいたい。
そして…
番外・ノリ中村
期待の若手というわけではないのでバッテン打ちで(笑)
生涯本塁打数319本の育成選手。育成といってもこれ以上太らせることは禁物。ノリサイコロは中日にとって良い目と出るのか、また悪い目と出るのか。まさしく劇薬モルヒネプレイヤーであることは間違いなし。
まあノリは冗談として、中日ファンはもちろんのこと、それ以外ファンの方にも、もっと若手に注目してもらいたい。そんな意味を込め提案してみましたが、皆さん如何でしょうか?
(竹)