« 今年の納会景品お勧めグッズ | メイン | 「60億」と「30億」の使い道 »

ONは、国民のオモチャではない

先週11月24日、『報道ステーション』のトップニュースは
「長嶋茂雄さんが久々に公の場で挨拶しました」。

他にもニュースはあるだろ、という感想は置くとしても、
問題は、「長嶋さんの元気な声を聞けて嬉しい」という姿勢で
これを報道するメディアのことなんであります。

たぶん、この日の「挨拶」をテレビを通して聞いた方も多いと思いますが、
あれが「元気な声」ですか?

おそらく、倒れた直後の状況を知っている人にとっては、
あのロレツの回らない口調でも、大いなる前進なのでしょう。
でも、例の甲高いトーンでよどみなく果てしなく喋り続ける
長嶋茂雄の声しか知らない我々にとっては、
あんな風にしか喋れないミスターの姿は
ショック以外の何ものでもありません。

70を超えた老人の、脳梗塞からのリハビリ「過程」を
公共の電波で流すことに、
いったい何の意味があるんでしょうか?
何も、長嶋の姿を(某巨大宗教名誉会長のごとく)一切表に出すな、
と言ってるわけじゃありません。
映像だけでいいじゃないですか。



これだけだったら「ああ、ずいぶん元気になったんだな」で済むはずです。
どうして「声」を聞かせる必要があるんでしょうか?

ワタシは長嶋世代でも長嶋信者でもありません。
むしろ、「長嶋」という存在が
プロ野球をいろんな意味で停滞させてきたと思っている人間です。
しかし、それとは別に思うところがあります。
私事で恐縮ですが、ワタシの父親は長嶋茂雄と同学年。
そして、長男であるワタシは一茂と同学年です。
だから言わせてもらいます。もう「長嶋」をショーウィンドーに飾るのはやめましょうよ。
ゆっくり休ませてあげましょうよ。

ほぼ同じ理由で、ワタシはソフトバンクも監督を交代すべきだと思っています。
本当に王貞治という人物を尊敬しているのだったら、
たとえ本人が「やりたい」と言っても、
総監督でも球団顧問でも何でもいいから肩書きを用意した上で、
現場の激務から遠ざけてあげるのが、人間としてのオーナーの仕事ではないですか。
そう思いませんか、孫“justice”社長?

ONは、身を削って野球界のために生きてきた人たちです。
だとしたら、2人の生命を搾り取るような真似を、
野球界は絶対にやってはいけないと思うわけです。
ゆっくり養生して、少しでも長生きしていただいて、
そしていつの日にか機会があれば、
↓のような形で現場に“降臨”していただければ、それでいいのではないですか?

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.yakyu-yoku.com/hot/mt-tb.cgi/20

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2006年11月29日 08:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「今年の納会景品お勧めグッズ」です。

次の投稿は「「60億」と「30億」の使い道」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。